ATSI ジャイロトニック ひとりごと 研修など

重々無尽の縁起~つながるつながる

1年3か月ぶりに東京でのリアルな研修旅行。
GYROTONIC(R)のトレーナーとして資格を維持するために2年ごとのアップデート研修を受講しなければなりません。
久しぶりの空港もモノレールも山手線も人が疎らでした。
オリンピックを前に駅はどこもきれいに整備されています。
さすが都会です。

GYROTONIC(R)のアップデートコースの参加者は6名。
復習のプログラムなので緊張感はなく和やかなムードでした。
既に習ったエクササイズやハンズオン。
初回の認定コースではまず ’型を知る’
スタンダードがあってこその ’アレンジ’ が生れる。
いつしかアレンジがスタンダードから逸脱していることもあったり。
原点に帰ることは必要です。

原点回帰なのですが、そこは月日と経験が加わっていて以前と違って深みがあり同じことを見ているようでそうではない。いろんな角度から光を当ててその事象を捉えるとシンプルな動きの中にも見えてなかったものが浮かびあがってきます。大事な宝物を見つけた感じです。
毎回これが愉しみなのです。

一方、この研修期間中に午前中は宿泊先のホテルでアナトミートレインの解剖の研修をオンラインで受講していました。
今回は『ディープフロントラインと中枢神経系』でカラダの中心部を深く探る内容でした。
天才的な解剖技術を持つトッド・ガルシア博士とアナトミートレインで有名なトーマス=マイヤー氏と分かりやすい通訳をしてくれる谷佳織さんのスペシャルな講座。
ディープフロントラインは人体の中心を構成している脊椎、それに付着する筋肉(インナーマッスル)、神経、それを取り囲む組織(Facia)、内臓、横隔膜や肺、胸膜、頸部(喉、舌)、頭部(脳、脊髄、脳神経)です。

その中でみなさんにシェアしたい情報として(もっとたくさんありますが)、
・脊椎の中でも胸椎2番~9番は水分が補給されにくく石灰化しやすいため胸椎が硬くなってしまう。特に更年期を過ぎた女性がそうでホルモンも影響しているであろうということ。
・その上部の胸椎に水分を補給するためにはむやみに背骨を反るような動きではなく呼吸運動がよいということ。
・鼻からの呼吸がやはり外気のフィルターとして働き、肺への負担を軽減し、前述の上部胸椎の動きを促すということ。

写真や解剖の本などで見ているものとは違う水分が多くて粘性のある組織を詳細に解剖していくのをリアルタイムに見ていくのは想像とはかなり違う状態でした。その実際の映像を見て、午後からGYROTONIC(R)の動きをカラダの中心から螺旋を描きながら外へ広がっていくイメージとシンクロしていました。

植物が成長して伸びていく姿、花びらが拡がっていく姿と同じだな。
一つの細胞からどんどん広がって螺旋状に伸びていく
繊維を引き伸ばしていくと長さが生れます。
それを捻じると少し不安定ですがより長さが出て立体的になります。
その撚りが硬く太くなっていくと強さが生れます。
その原理って繊維→糸→縄、気圧の変化→風→竜巻、波→渦潮、釘→螺子・・・・
私たちのエネルギーを創り出しているのは正しく ’呼吸’ なの。


小さなエネルギーの種から生まれた生命体は栄養を受け取ってどんどんエネルギーを保ちながら拡がっていきます。
ヒトでいうと、そのエネルギーは呼吸によって血液を流し、神経を刺激しカラダの隅々まで運ばれていく。

【重々無尽の縁起】全てのものが、互いに数え切れないほどの関係を持っていて、反映し、一体化しあっているということ。「重重」は何重にも重なり合っていること。

カラダの繋がりも、ヒトの繋がりも、偶然ではなく、必然なのだな。
出逢った事象もあるべくしてある。

都会のオアシス。代々木公園
ランチタイム。ちゃんとマスクしてディスタンス~
Facia(筋膜)についてオンラインで学んでおります。大変興味深くカラダについて学んでおります。